おいしいコロッケ

活きたオタク雑記

ポケモンとわたしポエム

ずっと風邪をひいている。咳のしすぎで頭痛はするし鼻水は重力に逆らうことなく自然と下に垂れている。

 

 

大人になってから引く風邪なんてろくなもんじゃない。パフォーマンスも落ちるし最悪休む。休んだとしても熱なんかが出ると結構しんどくて、ひたすらに寝ることしかできなかったりする。

 

大人になると風邪を治すために努力をしなければならない。もっと幼い時は少しでも風邪を引き伸ばすために、親が仕事で出ている間に全裸で過ごしてみたりわざと薬を飲まずに捨てたりした。とても幸運なことに健康体として産まれた私の風邪は、1日もすればすっかり治るので努力の甲斐もなかった。

 

しかし最近はそうもいかない。一度風邪を引くとなかなか治らない。日頃の運動不足と不摂生の賜物であることは間違いなく、老化というものを身に染みて実感する。

 

それでも変わらないものがある。ポケモンである。

 

幼き頃は風邪を引くとゲームをしていた。そもそも幼き頃であれば風邪を引いて休んだ日などは暇なのだ。誰がなんと言おうと暇なのだ。一応病人ではあるので、暖かい布団に潜って病であることを証明しつつ、私の心はイワヤマトンネルの攻略にあった。一度覚えさせると忘れさせることのできないひでんわざ「フラッシュ」を旅パに覚えさせることが嫌で、無点灯状態で壁やトレーナーに激突しながら暗闇を自転車で走り回っていた。こう書くと道路交通法違反で逮捕されそう。

 

その時のポケモン(赤)は自分にとって何周目のプレイだったのだろう。あまり数多くのソフトを買ってもらえなかったことや、何かしらの衝撃によるセーブデータ消失などが起因で、ポケモン(赤)は何度も繰り返しプレイした。なによりもポケモンが好きだった。

 

あれから20年以上経った今も風邪を引いてポケモンをしている。病人のふりをする必要は誰に対しても存在していないが、ほぼ不可抗力的に暖かい布団の中に包まれるほかない(なぜなら普通に風邪を引いていてつらいから)。20年経ってもポケモンは布団の中でもプレイできるし、ポケモンはかわいいし、ジムリーダーはよわい。変わらない安心感と、時が経てば立つほど身近に感じられるポケモンの世界が大好きだ。

 

また20年先も、私は風邪を引いてポケモンの新作をプレイしてたりするんだろうか。願わくば布団の中でプレイできるとありがたい。